ハードボイルド21世紀 千年王国
米国同時多発テロ 911から1ヶ月が経った。
ロッキンオンで山崎さんのコラムや、ロキオンのインタビューなどで
気持ちを静めようと思ったが、どうもどうすることもできない。
ただはっきりしたことが、今生きている意味が全てアルカイダの命の存続に
かかってしまったのだ。
それまでフレッドダーストやなんかよくわかんないやつら牙城となっていた
欧米の音楽シーンはいっぺんし、
よくわからない徒労感に終わって一日が過ぎた。
そんな中で、なにか光を、希望を探す旅をしなくては、われわれはいけなかった。
そういうときに、ナタリーインブリーアから力強いシングルがリリースされた。
FMラジオから聞こえてきたその声は、希望でもない絶望でもない
ただ生きているその魂だった。
それは、泥のようなこの世界の業を、生きることによって、受け止め、前進していくような
ぼくは渋谷陽一の「ワールドロックNOW」を聞き始めていた。
911テロ直後。
エイフェックツインのニューアルバムが発売
この曲をMDに録音
すると、なんてことだ、ケミカルブラザーズの新譜「It Began In Africa」だ!!!すぐにMDに録音した。
10月11月と、秋が深まるたびに、希望でもない、なにか力強い声が聞こえてきた。
そう、宇多田ヒカルからのニューシングル Travellingだ。
911テロ後は、この希望のような音楽だけが生きる手立てだった。
2001年東京タワーの2001年の文字
ラジオから、またケミカルの新譜「スターギター」が!!!
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12月にかけて光が、たしかなような光が見えてきた。帰ってきた、21世紀になって、再びかえってきたんだ。元にもどった。
そのときそう信じた。
ぼくは12月に、エリッククラプトンが大規模ワールドツアーを引退するというニュースを聞き、
なにがなんでもみたい!横浜アリーナで!(笑
と思い、まったく外にでてないのに、いきなり一人で東京までいったのだった。
横浜アリーナで見るクラプトン
次の週はレディオヘッドがKIDAツアー?できていたそうだ
みんな絶望なのか闇の中にいるようだった
なにが楽しくて、何がうれしいのかもわかんない
ぼくは渋谷の交差点に行った。
そこで何か風のような、光のようなものを感じた。