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ソフマップの店員のゲーム理論的選択前提3

それではゲームを一言だけ進めてみましょう。


ソフマップの店員が先か、客が先かでも問題ですが、

ソフマップの店員が先にコマを進めます。


店員「HDDは3階にございますが、お安いものをお求めでしたら中古でも御座いますよ。どれくらいのものをお求めですか?」


これは無難な策である。牽制のジャブで様子見をするというやつだ。囚人のジレンマにならない様に、とりあえず相手の目的達成というゴールために機能しそな役割をもつHDDに関する情報の掘り下げである。もしこの問答に対して帰ってくる答えにより大きく2手目の選択前提が変容する。なぜなら、HDDといっても色々あるからだ。もしかすると相手はHDDがなんなのかわかっていないのかもしれない。HDDに関する知識などを判断材料にして人物の抽象化イメージを適正化させる試みなのである。現在点での客の抽象化イメージは、ただの専門学校くずれのニートアノミー状態になってヘルプミー状態で半ばメシア救済に近い形でご来店しているかもしれない。ソフマップの店員は現在の判断材料でそう判断した。誰しもそうであろう。頭の上にクエスチョンマークが点灯するのは自明だ。

まずちゃんとした言語による抽象化イメージの伝達ができない時点で、相手の抽象度は世間とは±2歩ずれている(これの説明はいつかします)


客「今ってHDDが円安で高くなっているんですよね。中古でもお高いんでしょう?」


ここでほぼ地球外生命体であった客が、自らの伝家の宝刀を振りかざした瞬間、意思の疎通が可能な生命体であるということがわかり、人間としての感情も持っているんだろうと推測できる。円安という一般常識、それによりHDDの値段高騰は小学生をちゃんと卒業してきたという証拠であり、まさに現象として存在確率が大幅に上がったのだ!!!


これにより選択前提が大幅に改善され適正化された。


ソフマップの店員は、安堵の表情で、客を古くからの戦友かのような親近感をいだき、ラポールという状態になった。

やはりニートではあるが、ニートという政治的な抑圧によって生まれた社会問題である客は、常に緊張状態にある。

緊張状態が解ければ無知のヴェールがなくなり、ある程度彼のこれまでの人生などを推測できる。

3手目では選択前提にかなりの安定化を見込める。そしてそれを共通前提にすることで、二人には戦友のような友情が芽生えているのだ。これで囚人のジレンマには至らずWin-WInの関係が完成し、東京チカラめしで安心と信頼と達成感の中、力を抜いたリラックスできる食事ができそうです。これがマクロ経済に波及する効果は、GDPにもかなり寄与します。何故ならふたりとも気分がいいから。気分がいいのでちょっと高い商品を選びます。マクロ経済における神の見えざる手です。


ソフマップの店員「そーですねー、といっても400円くらいかくらいのもんですよ!タイの洪水の時よりかは全然ですんでね!!!!がはは!!今1TBくらいだと5000円かくらいですかねえええええええええ」


客「まじかー。SATA3の1TB4つくらいでRAID組もうかと思っているんですよ、しかも裸で」


この時ソフマップの店員に稲妻のような戦慄が轟いた。

この時思い出したのは、マイクロソフトの創設者ビル・ゲイツやアップルのスティーブ・ジョブズはいつもジーンズにTシャツみたいなグランジみたいな格好だ。

そう、見た目を気にしてばっかりいるのは日本人だけなんだ。

もしかしたら、こいつ相当マニアックなやつだな。友達。そういう自分も通勤時は、客をほとんど大差がない。

そう気づいたソフマップの店員は悟ったのだ。

「一般的なニートのイメージは政治的に捏造され再生産されつづけているのだ」

と。


客「むかし僕もね、ソフマップなんばザウルス店2で働いていたんだよ、10年前だけどね」


ソフマップの店員は今まさに鏡を見ているのだ。

かつてウィトゲンシュタインがこういった

「他人に意識があることに意味があるのか?」

なんとなくその時店員はこの言葉の意味がわかった気がした。

そんな気分でチャリでミュージックをリッスンしながらいつもの帰路の途中、なんだか今日はいい感じの空気感だった。

ふと見上げると、月が浮かんでいる

「今日は綺麗だな」