アダム・スミス『道徳感情論』の読み方
意識の発生
ヘーゲルの法の哲学はこの自らの意識からはじまって国家までたどり着くとんでもない著書でしたが、アダム・スミスのこのブックではとりわけ意識から意図、そして倫理などになぜかを書いていると感じるには、まず人々の感情のレベルを分けている。
感情の種類がある
気をつけて読まないとそのまま読み流してしまうのだが、人々の感情の種類にも情動エモーションと感情センチメンタルとで分別している。ちょっとまって情動と感情が違うの?と思うので、ここで結構頭を悩ませる。しかし自分がアダム・スミスになって、あの本を書いた気分になればいけるはずだ。
情動、感情、そして激情パッションとレベルをわけている。とりわけ人々が共感してそこになんらかの価値を見出すのは激情パッションのほうだと書かれていると思う。
主題から次の主題まで一気に読まないとダメ
例えば主題があって、なんの主題なのか考えないといけない。適合性に関する主題であれば、適合性に関して述べているので次の主題に変わるまでとにかくその主題に関して集中して読まなければいならない。
革命前のStage1世界ではなかなかむずかしい
しかしStage1のグローバル社会末期に住む我々にはなかなか難しい。激情とはなにかなぜお金に価値を見出すのか、その激情は何故宇宙に発生するのかを考えるのだ。